子供の心を育てる”木育”をはじめませんか?

あなたのお子様が、木と触れ合いながら、自然のぬくもりを感じて成長することを祈って。

はじめに

「木育」という言葉がはじめて登場したのは、平成16年の9月頃のことでした。
北海道が独自に進めていたプロジェクトの中で提案され、その二年後には内閣からも発信される言葉となります。

※平成18年9月に閣議決定された「森林・林業基本計画」では、木育を「市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるための教育活動」と位置付けています。

現代日本と木

人間にとって、木はとても身近な存在であり、大切な素材です。

現在、安くて軽いプラスチック製品の普及により、木製品が生活の中からなくなってきています。私もよく利用しますが、100円ショップのインテリア雑貨やニトリの家具などに、本物の木が使われていることはほとんどありません。木製品があったとしても、とても粗悪でトゲトゲがあるものばかり。表面が整っていないので、子供が触ったら棘が刺さってしまうかもしれません。

そして、ファストファッションが流行り、大量消費の時代。
本物の木は、古くて重くて高くて、手が出しにくいものになっているのかもしれません。

インターネットの普及も見逃せません。スマートフォンのゲームやアプリに夢中になって、日曜大工や趣味の木工をする人が減ってきています。私が小学生の頃は、地元のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に昔ながらのコマ、けん玉、だるま落としなどのレトロな玩具を作る・遊ぶ機会がありました。今の小学生は、そんなことしませんよね?

さらに、DIYがブームだと言ってもメディアの中だけ。一部の芸能人が、特殊スキルとして発揮しているDIYのテレビ番組がありますが、一般の素人が真似できるものではありません。私の周りのDIY好きな人々も、無垢の木ではなく安くてサイズ調整がしやすい集成材を選ぶ方が多いのも事実です。

※集成材とは、小さく切り分けた木材を乾燥させて接着剤で組み合わせた「人工」の木材のこと。強度や品質が安定しているので扱いやすい、というメリットがあります。しかしながら人工物なので、無垢材の魅力には勝てません。

自然界との触れ合い

なぜ木育が注目されるようになったのでしょうか?

木育は、単なる木材に触れることではなく「木材の良さや特徴を学び、その良さを活かした創造活動を行うこと」「木材の環境特性を理解し、木材を日常生活に取り入れること」さらに、これらを通じて、「森林育成活動へ参画する人間」「自然環境及び生活環境について自ら考え行動できる人間」を育む活動だと言われています。

子供のころから自然界に興味を持って触れれば触れるほど、木材の温もりや優しさを体感できると思われます。大人の押し付けでなく、五感を通じた活動を通して、成長するのではないでしょうか。

「木ってなに?」
「どうしてこんな匂いがするの?」
「何か動いてるよ!虫がいるよ!」
など、様々なものに好奇心を持つ人間として育っていきます。五感をフル回転させて、楽しみながら学ぶ子供に成長するはずです。

身近なところで

最近、空を見上げたことはありますか?
反対に、足元を眺めたことはありますか?

お庭や近所の公園に木はありますか?
木材で作られたものはありますか?

普段、目にしているモノの「素材」を気にしたことはありますでしょうか?

綺麗な色の落ち葉や松ぼっくり、どんぐりも、子供のころは宝物を見つけたように嬉しくなって拾っていました。

大人になった今、もう一度見つめてみると面白いかもしれません。

オリジナル作品を作ってみよう

手作りの木のおもちゃは、お子様にとっても、親にとっても特別なモノになるはずです。

ランダムにカットした木材に自然系の塗料を塗って、積み木にするのはいかがでしょう?

聴力を伸ばすなら、木琴もオススメです。

「どうして音がなるの?」
「どうして音が違うの?」

と、好奇心旺盛な子になると思います。

大きなおもちゃ箱は、お片付けができる子供になります。汚部屋と呼ばれる部屋に平気でいられる人にならないように。

少し成長したら、一緒に鳥小屋を作るのはいかがでしょうか?

さいごに

木育とは、幼少期に木と触れ合うことに限らず、木のことを学び、木と共に生き、環境や文化も理解できる大人に。木を通して、五感を使って、感情豊かな人間に成長するように。

そんな想いが込められているのだと思います。